by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2021.04.25
今日は朝、会社でミーティングをして、昼、家に帰りがてらラーメン屋でタンメンと餃子を注文。天気がよかったのと、生ビール「290円」にビビッっときて注文!そしたら、アルコール飲料はダメ! そうか緊急事態宣言なんだああ。
世の中、信じられない事ばかり。観客抜きのスポーツ観戦や音楽鑑賞。身近なところだと、オンライン講演会。オンラインで講演すれば、会場費用はかからず、主催者は集客リスクも少ない。しかも、開催場所なんか関係なく、世界から客を集められる。コロナ前には信じられないことばかり。
そんな中、今回は、酒の提供のない飲食店というわけだ。飲食店業界、過去に例のない大規模実証実験が行われるはずだ。筆者と親しい友人はご存知かと思うが、遠山家は飲食店経営の一族。弟は幅広く飲食店を経営している。とくに、筆者も学生の時にコックなどをしていた自由が丘の焼き肉屋、なんと、本日から酒を提供できない。この焼肉屋、今は妹夫婦が経営をしているが、朝からドン・キホーテにノンアルコール飲料を買いにいったらしい。弟も、ノンアルコール飲料のみで、焼き肉屋、イタリアン、和食など、どう経営をするか、知恵を絞っているらしい。
ちょっと考えてみて欲しい。焼肉屋、或いは居酒屋で酒を提供しないなんて事態を誰が想定しただろうか。焼肉屋を想定すると(自分にとって一番身近)、常連客の中でお酒無しで来る客とそうでない客。お酒でなんとなく盛り上がりで来ていた客と本当に料理が目的で来ていた客が見えるだろう。また、もちろん分析すればわかったはずだが、売上のどの程度がアルコールに頼っていたかもわかるはずだ。そもそもアルコール出さないと客は減るのか?焼肉に相性がよく人気が出るノンアルコール飲料は何か?ビールが無いと、お腹が一杯にならないから、実は焼肉の注文量が増えるのではないか?知りたいことばかりである。いずれにせよ、コロナが無ければ、まずは起こらなかったであろう事態である。
これは大規模大実験であり、是非とも飲食店の進化に活かしたいと思う。その意味で、飲食店を本気で応援したい。一方で、オレオレ詐欺が進化を遂げるように、そしてコロナウイルスが変異するように、抵抗する環境に対しては必ずそれを乗り越えようとする力が働く。今回のお酒提供禁止措置!これを乗り越えイノベーションを起こし、客を増やす店が必ず出てくる。緊急事態宣言!戦わなければいけないのは変異ウイルスだけではなく、商売人のイノベーション力だ。
遠山峰輝