by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2021.07.25
先週のブログでは、看護師の業務改善に関して、まずは確認したい4タイプの看護師という話を書いた。今回はその続き。最近、病院では、「タスクシフト」という言葉がどうも流行っているようだ。専門職はその専門性を活かせる仕事に集中すべきであり、そうでない仕事は他へシフトすべきという意味だ。「この業務は医師である必要はあるのか、看護師でもいいのではないか。待てよ?この業務は看護師である必要はあるのか、事務員でもいいのではないか」と玉突き状態となる。どうやら病院の中には序列もあるらしい。医師→看護師→事務他。これは、これで問題となるが、今回取り上げたいのは、「タスクシフト化」という概念そのものである。これと相反する言葉として「マルチタスク化」という言葉がある。
ところで、小さい、或いは経営の厳しい旅館などはマルチタスク化を推進するものだ。フロントの人が仲居さんもこなす、夕食会場へ行けばウエイターをしているなど、一人で何役もこなしている。小さいところ、経営の厳しいところは、いちいち専門性に拘ってはいられないということだ。ベルボーイが成り立つのはそれなりの規模があるホテルである。
さて、医療機関のタスクシフトへの拘り、本当に大丈夫か?マルチタスク化が答えではないのか?小さいところ、経営の良くない病院ほど、職種間の縄張りに意地を張るものである。
遠山峰輝