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「付加価値」について

UPDATE

2021.08.12

入社して半年が経った。元々コンサルティングの業務をしたことはなく右も左もわからなかったが、今は少し慣れた部分もあり、その中での学びがある。特に、この頃は「付加価値」について勉強になることが多い。そこで今回は、「付加価値」の意味とそのつけ方について、自分なりにまとめてみたい。

 

先ず、「付加価値」の定義について確認しておきたい。国語辞書を引いてみると、以下2点が挙げられている。

①生産過程で新たに付け加えられた価値。売上高から原材料費や減価償却費を差し引いたもの。「━税」

②商品やサービスで、他の同種のものにはない価値。「━を付けて売り出す」

以上を粗く解釈すると、加工価値と希少価値ということになるだろうか。2つの価値の生み出し方については明確な差異があると思う。つまり、加工価値は既存の要素の中で価値を生み出し、希少価値は新しい要素を加えて価値を生み出すということだ。それぞれの価値のつけ方について、コンサルティング業務に当てはめて考えてみたい。

 

まずは加工価値についてであるが、既存の情報を読み解き新たな意味を見いだす業務が当てはまると考えている。これを実現するためには、大きく3つのステップが必要だと思う。まず、必要な情報とそうでない情報を取捨選択すること。2番目に、適切な枠組みで整理すること。3番目に、価値ある意味を読み解くことである。どれも一定のスキルが必要であるが、もっとも難しく重要なのが2番目であり、逆に2番目をクリアすれば3番目はスムーズにいきやすいと感じている。2番目をクリアするためには、とりわけ枠組みの基準となる軸をどのように設定するのかがミソであると思う。

 

次に希少価値についてであるが、クライアントにとって新しい情報を提供することが当てはまると考える。これも一定のスキルが必要であるが、情報があれば価値となるため、比較的シンプルではないかと思う。

 

前述の通り2点挙げたが、実際にはこの2つを組み合わせて問題解決を行うことが多いと感じている。つまり、クライアント既知情報に希少価値のある情報を追加し、それを加工して付加価値を生み出しているということだ。

 

以上、今回は(特にコンサルティング業務の)「付加価値」について整理してみた。これらは仮説であり、今後も検証しながらコンサルティングがクライアントに対してどのような価値を提供できるかについて考えていきたい。

 

河﨑 実涼