by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2021.11.28
今回の日経ビジネスは『「DX人材の作り方」…リスキリングで成長再び』だ。DXはデジタルトランスフォーメーション。え、でもリスキリングって?どこで切るの?リスク+キリング?答えはリ・スキリングでした。再度、新しいスキルを身に付けようということです。DXに対応すべく、営業職がデータ分析スキルを身に付けるなど主にIT分野の技術習得に用いられるとのこと。要するに、良く言われる「再教育」ということだ。確かに世の中急速に変わっている。変化が激しく、昔、学校で勉強した事、会社で身に付けたスキルが通用しなくなっている。つい数年前はITリテラシーという言葉があったが、もう死後か?それをも既に飛び越え、DXリテラシーという言葉になるのだろうか。高齢者のPCスキル教室があったかと思えば、それはもう飛び越え、スマホ教室だ。記事の中では会社の寿命は平均20年~30年、でも人は働くと50年、一度の働きではまだまだ。何回も働く場を変えることが求められる、今後AIなどで事務職のニーズは低下するが、プログラミングなど専門職の需要は高まるなど。要するにリ・スキリング(学び直し)が必要というわけだ。しかし、このリスキリング・・・うんん、考えれば考えるほど社会の難題だなあと思ってしまう。いくつか疑問点を考えてみたい。
まず、そもそもリスキリングとは誰に向けた言葉か?自分で言うのも気が引けるが、「親父」向けだ。若い人はリスキリングではなく、正に今時代にあったスキルを身に付けている。だから学び直しではなく、「今を大事に学べ!」ということになる。今の時代、親父はわからないことがあると娘に聞くのがベストだ。スマホの操作、デジタルな言葉。昔は娘に「わからないことがあったらお父さんに何でも聞きなさい」だったような。昔は年をとると知識が増えて、役にたったものだが、変化の激しい時代には不良資産が増えるばかりである。余談だが、スマホ/携帯世代の人々は見知らぬ人から電話がかかってくることがほぼない。だから会社にいて外電があったときにどう対応していいのかわからないそうだ。お、これは「親父に聞け」だな。ちなみに、娘は黒電話時代(僕のときは黒電話ではなく、プッシュホンと言われていた時代か?)の親父の苦労を知らない。大好きな女の子に電話をかけるときに、親が出るかもしれないドキドキ感を(爆)→余談
次の疑問は、親父をリスキリングすることの費用対効果だ。そんなことをするくらいなら、新陳代謝を促した方がいいのではないかと考えてしまう。頑固親父という言葉があるくらいだ。そう簡単に人が変われるとは思えない。だから親父には早く市場から退出してもらう。親父は親父で自分の幸せは考えるが、社会は親父が再生することをあてにしない。人生100年時代となり。定年や企業に義務付けられた雇用年齢が50歳台から70歳台へと延期している。これはこれでいいが、新陳代謝を促すならもっと若い頃から皆が働き始めればいい。小学生→中学生→高校生→大学生、順当にいけば働き始めるのは22歳か?世の中、目まぐるしく変わる時代、高齢者が5年長く働くのと、若者が5年早く働き始めるはどっちがいいのだろうか?そもそ変化の激しい時代に学校教育にこれだけ長い年月をかける意味はどこまであるのかと考えてしまう。 少なくても見直しの議論が行われてもいいだろう。教育期間を〇年などと一律にするのではなく、実力次第にすべきではないのかなど。
DX人材の作り方。それはリスキリングで成長再びというような単純な話ではなく、教育制度、雇用制度など社会システムを大きく変える必要がある難題であると思う。
遠山峰輝