by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2017.03.26
最近よくコンサルティングの現場他で業務改善を行う。これは目標設定がすべてであると思う。上司や管理者が部下他に対して「無駄がどこにあるのかを検証してみよう。今よりもどの程度業務を削減できるか、効率化できるか考えてみよう」という言葉をかけることも多いだろう。もちろん現場の意見を聞くことは大切であり、上司としては思いやりの気持ちもあるだろう。だが経験上このやり方ではうまくいかない。というよりも効率化の度合いが極めて限定される。大事なことはストレッチな目標を設定し、その目標達成のためにはどうすればいいか考えよ!というやり方だ。例えば今ある業務を5名で行っているとする。これを「今の業務を見直してどこまで人が少なく済むかを考えよ!」ではうまくいかない。「3名が必須である。そのためにはどうすればいいかを考えよ」という思考転換である。これは現場からすれば「現場を知らない」ということと思うかもしれない。私は学生時代に実家の焼肉屋でコックをやったりウエイターをやったりしていた。例えばウエイターを取り上げてみる。お客さんがいなく暇なときはオーダーをとる動き、そして料理を運ぶ動きは遅いものである。早める必要性がないからだ。しかし満席になると突然歩くスピードは速くなる。皿洗いもしかり。暇なときはゆっくり一枚一枚洗う。でも忙しくなると、まずは皿の種類ごとにまとめてスポンジですべてを一旦洗い、水流しは一気に行う。段取り改善である。忙しくなると人は知恵を使う。これがボトムアップ改善に限界がある理由だ。業務改善は目標設定からが基本であると思う