by　遠山 峰輝

最近、ある病院で事務部門の業務改善（効率化）に手を付け始めた。コンサルタントにとって業務改善は典型的なプロジェクトの1つだ。王道としては、まずは業務を細分化し、どの業務にどの程度の時間やマンパワーが掛かっているかを分析し、その業務の価値と照らし合わせ、改善すべき業務を特定する、或いは優先順位を付けるという方法である。そして改善方法としては通常、「業務そのものをやめる」「業務を他にシフトする」（タスクシフト）「業務のやり方を変える」の3つである。しかし、その病院の事務部門の発想は極めてユニークだ。「とにかく残業も多く、コンサルタントがいう業務改善そのものを検討する時間がない。だから、『やめれる業務』を片っ端から探し、業務をやめることから始めたい！」・・・・素晴らしい！の一言である。そして、それに加え、やめれると思う業務を数多くリストアップしてきた。ざっと見ると、いかにやめれそうな業務が多いことか、或いはいかに価値の低い業務を多く行っているかがよくわかる。今後を考えると、事務部門の判断で簡単にやめれる業務、業務サービスの受け手（例えば事務部門が医師向けに作っている書類であれば、業務サービスの受け手は医師となる）に業務の価値をヒアリングして判断すべきものなど、この先、検討すべき点はいろいろありそうである。それにしても、とにかくやめれる業務を探しまくる！楽しみだ。働き方改革の一丁目一番地だと思う。（写真は新鮮で美味しかったシュリンプカクテル）

遠山峰輝