by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2022.07.03
ちょうど一年前、日経ヘルスケアに「外来再編」という記事を投稿した。その記事に内容を簡単に以下に記す。
入院患者数の減少や患者の慢性病化に伴い病床再編はその言葉とともにホットな話題であるが、外来再編という言葉はあまり耳にしない。実は、 病院の外来患者は、以前より入院患者以上に減少しているが、入院患者のみに気を取られ、あまり手を付けてこなかったといえるのではないか。そんな中、外来に目を向けると患者が多いコマ(外来枠)もあれば閑古鳥が鳴いているようなコマもある。つまり外来患者が広く薄く分散されている。それを維持するために高給な非常勤を多く雇ったり、そのために看護師を配置したりと非効率な面が多い。非常勤医の行う外来で患者数が少ないコマを集約化、あるいは常勤医へ吸収する、外来看護師などの配置も集約化させるなどコストダウン(特に人件費)が大きな目的である。
それから一年、多くの病院で外来再編の議論を行ったきたが、最近は非常勤医ではなく、常勤医の外来再編がホットだ。地方にいくと常勤医を十分確保できない、あるいは常勤医そのものの高齢化により入院患者を十分に見れる医師が少ない(あるいは常勤医一人当たり見なければいけない入院患者数が増えている)という現象が起こる。これに対する処方箋の大きな一つが外来再編という考え方である。常勤医の時間をどう振り分けるのか?午前中患者の少ない外来に振り分けるのか、或いは毎日外来ではなく週2-3回程度に集約化、さらには外来は非常勤に任せて時間を確保、その時間を入院治療に活かす、手術時間にあてる、或いは時短?・・・これらすべて働き方改革である。外来診療に使う時間を今一度見直したい。
写真は最近購入したギターケース!とマイカー。かっこよい、絵になるう!