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改善プロジェクトが「進む組織」と「進まない組織」の差とは

UPDATE

2022.08.26

弊社では看護業務改善、事務業務改善、救急患者断り削減など、様々な改善プロジェクトを進めている。その中で、改善がよく進む病院にいくつかの共通点があるのではないかと思うようになった。あくまで私見ではあるが、今回はその共通点を【人員体制編】【情報共有編】【運営・評価方法編】に分けて羅列してみた。

 

【人員体制編】

・改善を積極的に進めたいと思っている人がプロジェクトリーダーにいる

・改善によってメリットが得られるメンバーを入れている

・プロジェクトの進捗状況をきちんと管理できるメンバーがいる

・組織外に相談できるメンター的存在がいる(弊社がこの立ち位置を担当することもある)

【情報共有編】

・「院長命令」のプロジェクトだと発信できている(リーダーが勝手に進めているのではないと認知されている)

・プロジェクトの目的が明確に共有されている

→単に手段を伝えるだけでは、「なんのためのプロジェクトなのか?」が伝わらず、結果的に改善は進みにくい。例えば、単に「外来患者を増やせ!」と伝えるなど。

・プロジェクトリーダーがメンバーに具体的な指示ができている

→特に、先述の「外来患者を増やせ!」のような例では、プロジェクトを進めるメンバーにとっては抽象的過ぎて停滞しやすい。

【運営・評価方法編】

・プロジェクトにかかる業務が誰かに偏向することなく、役割分担をしている

・プロジェクトの改善結果を都度実行メンバーにフィードバックできている

・過度に成果を強要せず、状況の応じた取り組みを評価している

→過度な成果要求は、プロジェクトメンバーのモチベーションを下げ余計に成果が出ない悪循環へとつながりやすい。

 

上記は、一見すると当たり前と思われるかもしれない。しかし、このようなことをしっかりと実行に移せているかどうか、院内の改善プロジェクトについて今一度考えてみる機会となれば嬉しい。

 

河崎実涼