社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

  • UPDATE

    2023.01.09

  • エーザイのアルツハイマー新薬承認

    正月から嬉しい記事です。エーザイが米バイオジェンと共同開発していた認知症アルツハイマー病治療薬が米国で承認されたとのこと。アルツハイマー病院患者の症状進行を27%抑制するらしい。細かい点はさておき、身近にも親の認知症で苦労している友人も少なくはなく、単純にこの薬を開発することの社会的意義を実感することができる。随所に、エーザイの内藤社長のコメントなどが取り上げられているが、遠山は、20年くらい前かな、内藤社長とクリニカルパスの話をさせていただく機会がよくありました。その延長で講演などもやらせてもらった事が何度かあります。当時は、「クリニカルパスは医療の標準化を進め、薬剤の選別が進められる可能性がある。本気で薬剤の差別化を意識する時代になっている」というような話をさせていただいたように記憶しています。あれから20年以上、まさに、認知症の薬で世界の最先端を突き進んでいる、エーザイ、そして内藤社長に敬意を表する以外ありません。

    米国ではこの新薬「レカネマブ」にかかる医療費は患者一人当たり年間約350万円となるらしい。日本と米国の比較は難しいが、日本で介護施設に入る場合の一日費用をざっと一万円としても年間360万円。一年施設入所を遅らせることができれば十分ペイするというわけだ。ちなみに、慶應義塾大学医学部・厚生労働科学研究共同研究グループによる調査によれば、認知症の検査費用が1回4000~2万円程度、通院による医療費が月額3万9600円、介護費用は在宅介護が年額約219万円、施設介護が年額約353万円となっている。しかし認知症は、老々介護、ヤングケアラー問題など、単なる医療費や介護費を超えた社会的なコストが多大であると想定することができる。素晴らしい世の中へのインパクト、こんな仕事をしてみたいと感じる。今年一年、また、がんばらなくては!

    遠山峰輝

     

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