by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2023.01.29
今日の日経朝刊に「一気読み世界史」(出口治明著)という広告があった。副題的に、「人類5000年史を7時間で一気読み。一気に読むから大きな流れがわかる」とあった。ふむふむ、その通り!著者は私が密かにに尊敬するライフネット生命の産みの親、出口さん。この本、まだ読んだことがない。でも、なんかわかる、どんな本か。
皆さんの中には世界史というと、ピテカントロプス、ネアンデルタール人?とかあったなあ・・・(原始人)ばかり記憶している人が多いのではないか、がんばってメソポタミア文明、エジプト文明、日本史でいれば縄文時代、つまり大昔になればなるほど詳しい人がいるのではないか。何を隠そう覚えることが大嫌いな私も同じ。受験時代、或いは学生時代、「さ、頑張って歴史を勉強しよう!」と意気込むと必ずピテカントロプスか縄文人が出てくる。で、すぐに挫折して、また、「さ。がんばろう!」そして、またピテカントロプス・・・・。おそらく今にとって役立つことが低そうな原始時代や恐竜ほど詳しい。理系は大事そうな明治時代は苦手だ。そこにたどり着くまでに挫折を繰り返している。
さて、どうして歴史は「昔」から勉強し始めるのだろうか。受験を控えた学生の頃は何の疑問も持たなった。しかし今だから言おう、これは間違っている。歴史は一気に全体感をフレームワークで理解し、その後、詳細を学ぶべきである。フレームワークのイメージは単純、横軸は年数(100年単位でいいかもしれない)、縦軸は地域だ、中国、欧州・・・・・。まずはこのページが教科書の最初の1ページであるべきである。年表というとそれまでかもしれないが、今の年表は付録に過ぎない。そうではない、最も大事な1ページとして、徹底的に理解するのである。全体の大きな流れを理解してから、〇年代の〇地域を詳しく・・・・。全体感を理解せず目先のものから勉強するから世の中が見えなくなる。いつまでもピテカントロプスだ。
今、3月のギター定期演奏会でプロのフルート奏者と共演するためにギターの練習をしている(緊張!)。闇雲な練習は、最初の小節から音取り、指取りを行うことだ。しかし、これでいいのだろうか?ふと考えて、フレームワークで音楽を理解することにした。まずは個々の音や指使いはでどうでもいい。音楽全体がどんなフレーズの繰り返しになっているのか?個々のフレーズのコード進行は?つまり全体の流れを押させることに集中しようとしている。だからギターを持っての練習はミニマムとなる。机で楽譜を広げ、ペンで区分けをする、或いは歩きながら歌いながらコードを思い浮かべる・・・。全体が理解できれれば本番で個々の音をミスってもしっかりゴールにたどり着ける。
細部にこだわるのではなく、まずは全体感を捉える!大事だなあ・・・・
PS:箱根にて・・・・
遠山峰輝