by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2017.09.24
グラナダでは素晴らしいことがありました。私のギターはグラナダ在住の名工アントニオ・マリン・モンテロという方が製作したものなのですが、彼に会うことができました。旅行前は、グラナダ在住くらいで住所もわからなかったので、「できれば会いたいなあ」くらいだったのですが、現地でいろいろネットで調べているうちに、なんとか坂を降り切った角に家ということが発覚。アルハンブラ宮殿に向かうバスの運転手にその坂を聞いたところ、通過するということがわかったので途中下車して家を探すことに。道歩く人に尋ねると「ギターならそこの家!」ということで思いきって訪ねてみました。看板も何もないのでちょっと空いたドアを開けて見るとそこにはアントニオマリン(顔は写真で知ってました)が居て感動でしたね。他に彼の弟子ともう一人いたのですが、英語が全く通じない。突然の訪問で言葉も通じないので先方はきっとびっくりしたでしょう。実際驚きの顔だったと思います。実はギターは製作過程でサウンドホール(ギターの中心の丸い穴)をくり抜くのですが、マリンは自分が製作したギターの購入者にはそのギターからくり抜いたサウンドホールの部分の木に購入者の名前と直筆のサインを書き、世界に送っているようで、私もそれを持っていました。その写真をスマホに保管してあったので、それを見せると、私が誰であるのかがわかったようで言葉は通じないまでもお互い理解しあうことができました。世界的に有名なギター職人なのですがその工房は本当に質素なもので、「ここだけでギターを作っているのか?」とびっくり。また彼の自宅も質素な感じでしたが、彼の優しい笑顔がとても思い出に残り思いきって訪問してよかったとつくづく感じた一日でした。