STAFF EYE'S

スタッフアイズ

ここではよく「毎日が勉強」と話している気がするが、最近もその事実にぶち当たった。PCR検査の延長として、植物検疫をここ半年以上追いかけて勉強中ではあるが、先日、「バクテリアと菌類ってなにが違うのですか」と問われ、「そもそもの分類の階層が違うと思っているが、細胞の形がはっきりしてるとか･･･かな。あとは単細胞かどうか･･･とか」と答えながらも、そもそもの分類で何の違いだったか、過去の記憶をぐるぐるソーシングしていたが思い出せなかった。

結果は、分類が違うところは正しかったが、ポイントはそもそも外していた。原核生物と真核生物で、植物と動物よりも離れた大きな違いだ。

確かに思い起こせば、勉強した。そう、その通りです。確かに学習した気がする。しかし、学術で生きていくのでなければ、生物学の分類が、仕事で活きることがあろうとは思っていなかった気がする。働くものとして最終盤に入ったこんな年齢で再び役立つことがあろうとは・・・。

さらに調べてみると、私が大学生を卒業した後くらいに、界の分類（動物界、植物界、菌界・・・）がより曖昧になり、ドメインなるものがさらに上位に登場していたのだ。ドメインってご存じでしたか？私は本当に知らなかった。これは、最近よく目にする「アップデート」が必要な内容だった。世の中を新しい目で掴むためには、新しい分野の知識を学ぶことも確かに重要だが、アップデートという作業も必要なのだと学んだ出来事であった。

米道利成