STAFF EYE'S
スタッフアイズ
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UPDATE
2024.05.08
季節の変わり目は風邪をひきやすいものだが、冬から春に変わったと感じてきた頃、例に漏れず風邪をひいた。症状としては喉の痛さのみ。声を出すのも、唾をのむのも辛くなるほど喉が腫れてしまった。
仕事もある平日に、近所のクリニックに行くか、それとも市販薬でやり過ごすか悩んでいたが、ふとオンライン診療という選択肢が浮かんだ。早速調べて、24時間対応可能というアプリのオンライン診療を受診した。結論から言って熱がない風邪レベルであればまたオンライン診療を受けたいと感じた。
特に待ち時間が発生しない仕組みが個人的には一番助かった点である。必要情報を入力し、医師のセットが完了するまでの10分ほど待ち時間があったが、その間朝ごはんを食べたり、支度をしたりといった時間に充てられるため、クリニックで名前を呼ばれるまでの待機時間とは大きく異なる。
そして、平日の早朝に受診できたことで、薬局の開店と同時に処方された薬を受け取ることができた。薬を飲んだ状態で仕事を始められるのはありがたかった。これがもし出張へ行く朝だったとしても、空港でオンライン診療を受けて、出張先の薬局で薬を受け取ることができるわけなので、働くうえでは大変心強い。
一方で、不便に感じた部分もある。対面診療では触診などで喉の様子を診てもらえるが、オンライン診療ではある程度患者側の判断が求められる。「喉は赤く腫れているか」「リンパが腫れている感じがあるか」と医師から質問をされたが、普段から鏡で喉を見ることもなければ、リンパを触わることもないため、普段との違いがよくわからなかったのが正直なところだった。ただ、デメリットはそれくらいで、それ以外で不便に感じることはなかった。
オンライン診療は患者にとってもありがたい医療サービスと言えるが、患者よりも医療機関/医療従事者側の方が享受するメリットが多いのではないだろうか。
例えば、感染面においても患者との対峙がなくなるため、感染リスクはゼロである。患者は自宅からアクセスするが、ハード面が整えば医師も自宅から診察することも可能だろう。実現できれば職場内での感染リスクも減らせることになる。
さらに、サービスを受けるにあたり、診察前にクレジットカードを登録するため未収金のリスクも考えなくてよい。何より、集患範囲は全国に広がるため、マーケットを最大に広げることができるのが特徴的である。うまく運用できれば、経営上効率的なサービスになりうる。
ここに挙げたメリット・デメリットは一部にしか過ぎず、すべてのオンライン診療の事例に該当するわけではないが、オンライン診療の可能性を感じた出来事であった。
花井聖菜