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スタッフアイズ
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UPDATE
2024.07.26
100mのタイムを上げるため目標タイムを設定して現状のとのタイム差をどう縮めるかを考えます。その場合の実際の練習に結び付く走りの分析方法について記載します。
タイムを上げるには平均速度を速くすると考えます。走りを要素分解するとストライド×ピッチになります。タイムを上げるためにストライド(一歩当りの幅)を広げるか、ピッチ(1秒間の脚の回転数)を速くすることを検討します。平均速度(秒速)は平均ストライド×平均ピッチで求めます。平均ストライドが広がると100mを走る歩数が減ります。要は歩数を少なくして脚の回転を速くするとタイムは上がることになります。
それを数式にすると以下のようになります。
ゴールタイム = 総歩数(100÷平均ストライド) × 平均ピッチ(1秒間の回転数)
11秒77の記録の中学生が11秒51を目標にした場合の分析をしてみます
現状と目標との差は0.26秒です。ただ闇雲にこの差を縮めることを考えてもタイムは上がりません。分析すると次のようになります
11.77 = 51(100÷1.96) × 4.3(平均ピッチ)
11.51にするには平均ストライドを1.97mにして平均ピッチを4.4にすることで達成することができます
目標設定がタイム11.51、平均ストライド1.97、平均ピッチ4.4となります。このように要素分解して要素の目標を数値で設定することでトレーニング内容も明確になってきます。練習を行う上での意識する部分も明確になります。
実際には次の内容を分析します
② その時の歩数は?
③ 平均ピッチ(歩/s)は?
平均ピッチ(歩/s)=歩数÷自己ベストタイム
④ 平均ストライド(m)は?
平均ストライド(m)=100(m)÷歩数
⑤ 平均ストライド身長比
平均ストライド÷身長
髙橋俊一