STAFF EYE'S

スタッフアイズ

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事実を事実として知る

UPDATE

2024.09.13

コンサルタントという仕事は、第三者の視点から、病院内で発生するあらゆる事象を課題に沿って、数字や状況から見て整理することが仕事の一つだと思っている。その中でも、原価計算は病院の経営状況が丸裸になる究極的な手法と捉えている。考え方はいたってシンプルでありながら、その結果からは病院の構造改革の必要性まで見えてくるのだからすごい。

原価計算に限らず言えることだが、厳しい現実を含んでいることもあるため、分析結果をどこまでオープンにするかは細心の注意を払う必要がある。原価計算では、どこの診療科が稼ぎ、どこの診療科がコスト高になっているかがはっきりと表れる。課題が明らかになったとしても、人間関係やモチベーションに影響が出てしまうことは、本意とするところではないため、必ずワンクッション、クライアントには確認を取るようにしている。

ただ、どんなに経営改善したいと願っていても、改善には至らない。やはり厳しい現実も含めて現状を正確に把握できていなければ改善することはできない。

と、今回のスタッフアイズはとある会議で出た言葉に感銘を受け、綴ったものである。それが表題にした「事実を事実として知る」という言葉である。実際は、「事実を事実として知る、そこから経営が始まる」と続く。前後の話の流れを踏まえて、お伝えしたいところなのだが、ここでは割愛・・・この言葉を聞いたとき、私たちの仕事そのものだと強く共感した。自分自身の仕事に誇りを持てる言葉に出会えたことが素直にうれしい。

 

花井 聖菜