by　遠山 峰輝

昨日、問題解決スキル向上研修を実施しました。この研修は、ある大きな病院グループの事務長や課長クラスを対象に1回4時間のプログラムを5回に分け、総勢約300人超に行うものです。昨日は朝9時から夕方6時までのダブルヘッダー、さすがに4時間研修を連続で実施するのにはヘトヘト。来年からはスケジュールを見直ししないとな。

ところで研修で教える問題解決思考には3つあます。1つは「ゼロベース思考」、2つ目が「論理思考」、そして3つ目が「仮説思考」です。この中で最も難しいのが「ゼロベース思考」。「ゼロベース思考」とは文字通り、規制概念にとらわれることなく、ゼロから物事を考えるスキルです。自らの会社経営でもそうなのですが、どうしても今やっている路線の枠組みの中で物事を考えがちですよね。第三者が見るとなんでそんなことって思うことが一杯あると思ってます。中々、既成概念という呪縛から抜けられないものなのです。

先日、ベッドで寝ながら見ていたテレビで、タレントの徳井さんが「どうして乾杯は全員揃ってからやるの。やめた方がいいねん」って。大人数で宴会などを行う時、大抵一気に人が揃う事はなく遅れてきたりする人がいるもの。そんな時に、全員揃ってから乾杯といういつもの常識は、先に来た人にとっても、そして遅れてくる人にとっても、嬉しいことではなく、誰も喜ばない。にも拘わらず、何の疑問ももたずに、「全員揃ってから乾杯！」はおかしい、全員乾杯は最後にやればいい！なるほどですね。ゼロベース思考ってこんなもんですよね。一旦常識を疑う。これは本当に大事なことだと思います。

遠山峰輝