by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2018.08.15
たまたまニュース番組の中で体操の内村航平が出ているので見た。以前もブログで書いた記憶があるが、彼の姿勢は本当に勉強になる。その番組では内村航平がブレットシュナイダーという大技にチャンレンジしている姿が映し出されていた。この技は彼にとっては初のチャレンジで、世界でもその名前となっているブレットシュナイダー他数名しか成功していないらしい。当初、海外でその技を練習したが、約1カ月間もの間、一度も成功しなかった。そこでなぜ成功しないのかを追求すべくビデオで何度も観察を行い、原因を特定、その後日本に帰ってからほぼ100%で成功していた。空中で多くのひねりを入れる技で最後に鉄棒をつかむ段階で体の重心が鉄棒の高さより低くなっているために、重力に押されて鉄棒をつかむことができないという結論であり、ひねりに調整を加えたらしい。
実はこのテレビがとても眼鱗だった。今、クラシックギターで「グランソロ」という難曲にチャレンジしている。当初はこんなの弾けるはずがないと思っていたが、練習とはすごいもので数カ月でほぼ弾けるようになっている。しかし、数か所どうしてもミスをする、或いは十分に弾けない部分が存在している。指使いが非常に難しいのである。数ヵ月後に人前でこの難曲を弾く予定をしており、なんとかクリヤーしたいと思っている中、この部分のこれまでの練習方法は、「ただひたすら繰り返し練習する」である。繰り返し練習するとミスの確率は低くなるが、それでも十分に低くならない。とても演奏会で成功できる気がしない。内村航平で眼鱗だったのは、どうして最後に鉄棒をつかむことができないのかを分析し、改善を行い、結果ミスがほぼゼロになるという点である。これを私の場合のギターで言えば、ただ闇雲に繰り返し練習をするのではなく、どうして○○小節でミスをするのかその原因を追及することをすべきということだろう。そういえば、この曲の中でどうしてもうまく弾けなかった部分で、左手の人差し指を離してしまうことで左手の支点がぶれ、次の指の位置がぶれるような感じがして、そこを修正したところ、うまくいった。このときはなんとなくよかったというレベルでの理解であったのだが、成功確率が低いには理由がある。そこを追及して対策を練る、これが全てであるということを改めて感じた。コンサルティングではそれが仕事となっているので、問題点→原因追究→解決策は当たり前なのだが、趣味のギターだとどうしてもこの思考が抜けてしまっていた。ギターも同じだと気がつくと、問題のフレーズが弾けるようになる気がするので嬉しくてたまらない。今日の夜は原因を追及してみよう。
遠山峰輝