by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2018.09.23
前回は働き方改革が叫ばれる中、企業が行うべき取り組みは新聞その他で取り上げられることが多い中、個々人はこの改革により、何をどう変えるべきかという議論をあまり耳にすることが無いということを話題にした。働き方改革が個々人に問うていることは、今よりも短い時間で今と同等以上のアウトプットを出さねばならないということである。企業は企業で職場の改善などに努力をするが、個人はこれ任せにする、或いは出来ない言い訳を組織に押しつけるべきではない。働き方改革は、自らの働き方にもう一度目を向け、何が問題であり、どうすればよいのかを考えるいいチャンスであると思う。
遠山個人はとてもこれを人に教示すべき立場ではないし、改善すべき問題が数多くあると思っている。ただ長年仕事をしているといくつか気が付くことがある。そして自分なりにその気づきを行動に移したとき、一歩進歩したように感じることができる。そんな気づきをブログでも時々勝手に書いてみたいと思う。今回は「ルーチン化がやる気を高める」ということである。
先週の日経ビジネスに正にこの点のことが書いてあった。とても共感するものがあり、ここで振り返ってみたい。野球のイチローの例がわかりやすい。彼はルーチンを大事にする。ルーチンというのは毎回同じことを行うという自分で定めたルールである。彼が毎朝カレーを食べるということは多くの人が知ることかもしれない。実はユンケルも毎日飲むらしいということは今回初めて知った。また打席に立つときは毎回同じポーズをとる。これらルーチン化はおそらく心に精神的なリズムを生みだし、それが行動の原動力となっているのではないだろうか。
実は遠山もこの数カ月間ルーチン化というものを特に意識している。きっかけは執筆活動をしっかりと前に進めるためであった。今、新たな病院経営の本を執筆しているが、執筆というのはどうしても後回しになりがちである。作家はこれが本業なのでそんなことはないのかもしれないが、普段の仕事を行いながら、釣りだのギターだのやりたいことが多いとついつい億劫になってしまう。どうしたらいいのか、実はいろいろ試した。気分を変えて家では自分の部屋ではなく、和室でしんみりやってみる、思い切って週末温泉に行き一気に書くなど。どれも失敗であった。そこで数カ月前から「二日に一度必ず毎朝7時から9時までを執筆時間にあてる」ことにした。仕事には頭を使わねばならない仕事と頭を使わないで済む仕事がある。人はどうしても頭を使わないで処理するような仕事を先に片づけがちである。楽だからだ。メールの返信などが最たるものである。朝からこの仕事を始めるといつも本の執筆に辿りつかない。朝の7時からは遠山の中では最も気合いの入っている時間であり、モチベーションも高い。この時間を、やる気がわかなくてもできる仕事、或いは期限が迫った仕事(どうせやらねばならない仕事)にあてるのではなく(もったいない)、頭を使い且つ着実にやらねばならない仕事に当てるのである。この工夫は見事に成功し、今も継続している。実はここからいろいろ発展、自分の働き方改革、或いは生活改革につながっていったのであるが、これに関しては、また次回以降に書いてみたい。
ルーチン化することは自分のモチベーションを高める、生産性を高めるのに多いに役立つと思っている。
遠山峰輝