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スタッフアイズ
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UPDATE
2018.11.22
病院の中で一大組織といえば看護部ですが、看護部には看護部長がいて、各部署には師長、主任などがいます。最近、師長、主任になりたがらない人が増えているというのです。
もっとも、その登用にあたっては、役職者の登用基準や業務内容が不明確などの課題もありますし、若手にしてみると役職者のロールモデルの不在も課題と言われています。
組織に必要な人材として歴史や童話から、どのような役割が必要なのかを語られることがよくありますね。例えば「桃太郎」もその1つです。桃太郎の物語は、組織を考える上で、参考となるマネジメント書と言われています。
さて、幼い頃を思い出して、桃太郎の中でのそれぞれの役割を整理してみましょう。
桃太郎・・・・鬼が島に鬼退治に行こう!と言う
犬・・・・鬼退治に賛成し最初に家来となる。船を率先して漕いだり、鬼が島で「門を開けろ」と吠える
猿・・・・船では舵取りをする。賢く塀をよじ登り鬼が島の門を開ける
雉・・・・鳥瞰して、鬼が島へ導く
本によって若干の違いもあるようですが、凡そこのような役割だったと思います。
さて、なぜ、それぞれの役者が「桃太郎組織」として有効だったのか
桃太郎・・・・組織の中でビジョンを語るカリスマ的存在
犬・・・・トップに従い組織を動かしていく存在
猿・・・・組織を裏から支えるサポート的存在
雉・・・・一歩引いた視点、大きな視点から、情報を得て、組織を導くナビゲーター的存在
組織には、このような役割の人が必要だと言われます。
ただ、私達は様々な組織に属しているので、自分の役割が固定化されているのではなく、組織によってその役割は変わるそうです。
うまくいっている看護部の組織に話をきくと、「○○さんに××を任せるとうまくいく」などその構成員の役割をしっかり把握されて、役割をお願いされているようです。
役割者の登用は、経験年数や看護能力とも異なるという管理者の方が多く、その判断はまだまだ暗黙知のようです。
田中智恵子