by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2019.04.07
病床再編という言葉はよく聞きます。地域医療構想にもあるように、人口減少高齢化が進展する中、急性期の医療から回復期或いは慢性期への医療(在宅も含む)へ病床を転換、或いは再編するということがその狙いです。しかし、外来再編という言葉はあまり聞きません。実は遠山はここが盲点ではないかと思います。
入院医療を大きく変化させたならば、入院の入り口にもなる外来も同時に再編しなければいけないのです。多くの中小病院が急性期から療養型も含めて慢性期の医療を行う病床に転換したはずです。その結果、おそらく外来も減少しているケースが多いと思われます。是非、10年くらいのスパンで外来数の変化を見てみてください。中小病院で病床を転換したところは外来が減っているところが多いのではないでしょうか?ところが、外来を根本的に改革することを行っていないケースが多くあります。外来の体制を変化させることなく、患者がじわじわと減っているのです。当然非効率の温床となり、低温やけどの様に気がついたときは病院経営の足を大きく引っ張っていることでしょう。次回からは外来再編に関して詳しくその方策も含めて書いてみたいと思います。
遠山峰輝