社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

  • UPDATE

    2019.06.29

  • ブランド力はお金に変えられるか?

    ブランド力という言葉があります。これは経営学的には重要なマーケティング用語の一つなのですが、学問的な話はさておき、ブランド力というのは経営にとってはいい意味で使われることが多いことはお分かり頂けるでしょう。特にブランド力があると価格を上げることができる、或いは高価格を得ることができるというのは良く知られていることです。同じサバやアジでも大分県佐賀関で水揚げされるものは「関サバ」、「関アジ」という名前が付けられ、1匹2000-3000円で取引されます。

    さて医療においてブランド力はどの程度大事なのでしょうか?皆さんもご存知のように、基本的にはどの病院でも、或いはどの医師が治療をしようと医療の値段は診療報酬で決まっており、ブランド力が直接価格に反映されることはありません。

    この価格がどこでも誰でも一緒ということの是非に関してはいろいろな意見があるかもしれませんが、ここではそのことを述べるつもりはありません。ちなみに、今でもあるのかもしれませんが、大学病院の教授先生が執刀をするときは、お金をこっそりと、或いはあからさまに包んだものです。これはブランド力が価格に反映されているのと同じです。

    ま、この話はさておき、実はブランド力は直接ではないにせよ、間接的には経営にとって重要な役割を既に果たしています。ブランド力があれば、患者が多く集まるために経営にとってよいことは言うまでもありません。患者が集まれば、回転率を高め単価を上げることが可能です。また差額ベッド代も大事です。ブランド力があれば差額ベッドを多く、そして高くとること可能でしょう。よく都会は差額ベッド代をとれるが地方はそうではないという妬みのような言葉を聞くことがありますが、これも一理あるかもしれませが、ブランド力がある病院は差額ベッド代は取りやすいはずです。またボランティアで働いてくれるスタッフも集めやすいでしょう。更に、製薬会社などから研究の依頼などがあり、ここもお金になる分野です。ブランド力は、皆一律な診療報酬制度下においても、お金を生み出す力になっていることは重要なことであると思います。

    遠山峰輝

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