by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2019.07.07
今週の日経ビジネスの特集は「再考:持たざる経営」です。昔から日本企業は土地や不動産、設備など全て自前で抱える傾向があったが、バブルの崩壊とともに、資産を持たない経営へと向かった。しかし、ここに来て、持つ経営が悪いとは限らず、そのメリットを再考すべきであるという趣旨です。
この話はさておき、日本の病院を考えてみた。日本の病院は「持つ経営」の典型であると思います。高い医療機器は全て自前、そして職員も自前で抱える。しかし少子高齢化が進み、地方を中心に過疎化が進み、医師不足うんぬんが叫ばれる中、それぞれの病院は全て自分で抱えるということに限界が起こることは容易に想像できます。そもそも厚労省が定める各種基準が全て、どれくらい人員などを持っているか?問うものであるからある意味仕方ないのかもしれません。
一方でシェアリングエコノミーという言葉がある。これは持たない経営のキーワードでもあります。過疎化が進んだ地域で、医療機器、医師、看護師を全て自前で持つのはおかしい、シェアすべきなのではないかと思います。診療報酬も持つ経営から持たない経営に舵をとって、物事を考えると、医師不足や医療費の問題も良い方向に向かうのではないでしょうか?
遠山峰輝