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スタッフアイズ
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UPDATE
2019.08.22
病院で課題解決の研修をやっていると、分析されたデータやアンケート結果について「これは有意と見ていいのでしょうか?」との質問をされることが多々あります。
私も大学院で、データを取り、統計処理をして有意差を出して論文を書いていたので、コンサルティング業界に入った時には、そのように感じたことがありました。
この感覚の違いは、恐らく「何を目的にデータ収集分析をしているのか」ではないかと思われます。
研究では、わかりやすくいうと、その観察結果が偶然に起きたのか、意味がある結果なのかを統計的に判断します。
導き出された結果が、臨床的に意味のある効果を与えるような差なのかを判断することが研究になります。
一方、課題解決時は、目的は課題の解決です。そのためにデータ収集分析などを行い意思決定に用います。
その際、単に1つのデータだけではなく、論理的がどうかを考えながら意思決定を行います。論理には、演繹法や帰納法などを用いることもあります。
課題に対して仮説を立てて、情報収集分析をし、その結果によって意思決定し、課題解決の行動を起こします。
研究でも仮説を立てて、統計的に有意がどうかを見ていくので、非常に研究と課題解決は似ているところもあります。
課題解決では、何をするか(しないか)の意思決定をして、行動し結果を出すことが重要です。
身近な課題で言えば、ダイエットです。方法として統計的に有意であっでも、それでダイエットできるかというと、必ずしもそうはいかないものです。いろいろな方法の中から意思決定し、行動して結果を出すことが個人の課題解決に繋がるのかもしれません。
田中智恵子