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医療×IT

UPDATE

2019.09.27

先週の金曜日からラグビーワールドカップが始まりました。

日々各種メディアで取り上げられ、海外からの訪日客も増加することで、約4,000億円の経済効果が期待される等、大きな盛り上がりをみせています。

 

このラグビーワールドカップですが、日本で初めて5G通信をテレビ生中継に活用したそうです。5Gは高速かつ大容量の通信が売り、マルチアングルでの視聴もできるため、スポーツ観戦と非常に相性が良く、これを機にますます実用化に近づいていくと思います。

 

この5G通信、実は医療の分野にも適しており、特に遠隔診療における活用に期待が高まっています。例として、和歌山県では市中病院とそこから離れた診療所を5Gで繋ぎ、診療所の医師が行った心エコーの映像を市中病院の医師がリアルタイムで診断するという実験を行っております。また、5Gを介した高速通信の可能な移動診療車を使用し、無医地区、災害現場での遠隔診療に役立てようという企業の取り組みもあります。

 

日本では、遠隔診療のみですが、中国では手術にも利用する取り組みをしております。術者が遠隔地にいる患者を5Gとロボットアームを駆使し、外科手術に成功しているそうです。日本ではまだ例はなく、遠方にいる医師以外には難しい手術や、体力面の問題から患者の移動が困難な場合のみの適応となっていますが、日本には既に300台もの手術支援ロボットが配備されていることから今後に期待されています。

 

今回は5Gのみを取り上げましたが、他にもVRを用いたPTSDの治療や、AIによる医師の業務削減など近代技術を医療に導入する取組みは多くあり、テクノロジーの発展とともに、今後の医療も新しい時代に突入していくのだろうと思います。

井上和樹