by　遠山 峰輝

なんか最近、とあるプロジェクトでばたばたしており、久しぶりにブログを書きます。週末に新潟のある民間病院で講演（研修）を行いました。ここは実は懐かしい病院で遠山が前職を退職後、医療の詳しいことが全くわからない中でお手伝いをした最初の病院でもう20年も前になります。当時ここは昔ながらの療養型病院の典型的なところで、寝たきり状態の高齢者が最後を迎える病院でした。ですから、当時地域の中では「あそこに入ったらもう帰れない」ということで有名であったと記憶してます。当時診療点数など全く知らない中で、患者家族は本当は何を望むのか、院長（理事長）は何をしたいのか、そしてデータと論理からはどう考えればいいのかのみを頼りにコンサルを行っておりました。いろいろ議論を重ね、看取る病院ではなく、回復を本気で考える病院にしよう！ということで、リハビリ病院の構想を打ち出し、数年後に新築移転、今では新潟を代表する回復期のリハビリ病院として頑張っています。当時は回復期リハ病棟という概念はなく、その数年後、この病床や加算などが打ち出され、その追い風にも十分乗ることができました。その意味では、診療報酬を無視した先進的な構想であったのかもしれません。また、近年まで、新潟県病院協会主催で事務職員向けの問題解決研修を5年以上続けていましたが、その研修卒業生がこの病院の事務長として頑張っていてびっくりしました。そんな病院で講演ができたことをうれしく思うと同時に時が過ぎる早さを実感しましたね。最近は経営が悪化する病院の立て直しの仕事ばかりなのですが、やはりいい病院を、最先端の考え方などを導入し更に素晴らしくする、そんなコンサルティングを続けていきたいと感じ、また元気が湧いてきました。

遠山峰輝