by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2016.10.28
どうも病院は生産性という言葉が馴染まないようです。医師一人当たり収入/患者数、或いは看護師一人当たり云々。「患者は物じゃない」という拒否反応もあるのかもしれません。例えば医師一人あたり患者数や看護師一人当たり患者数などは、その数値が高くて、「がんばっている、すごい!」ということに使われるよりも、「多忙感」「疲弊感」を示すために現場が提示する数値のようになっています。そしてこの数値は高めるべきものという認識はあまりないのではないでしょうか(もちろんすべての病院でそうだといっているわけではありません)。でも、これは不思議。産業界は、これまでも、そしてこれからも、この生産性をいかにしてあげるかということを競ってきました。無駄の削減、オートメーション化などなど。本来もっと病院は生産性という言葉を意識して、この数値を高めることも重要だと思います。もちろん、数を多くするだけで質や安全性が落ちたらどうするのかという反論もあるのかもしれませんが、この議論はどの業界でも同じです。質はコストと常にバランスを取るべきものだからです。「うちの病院は7:1で看護師数がギリギリで大変!」という言葉より「7:1の中で最も少ない人数で多くの患者を診ることができる生産性高い病院」という方が健全のように思えますね。