by 遠山 峰輝

by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2020.10.05
コロナ禍、感染拡大と経済をどう両立させるかという課題が連日報道される。ではその課題に対する答えは何か?悩むところである。しかし、あえて、わかりやすく答えを述べるならば、それはおそらく「ターゲティング」ということであろう。ターゲティングというのはマーケティング用語でもあり、的を絞ることで投資対効果を最大化することと考えるとわかりやすい。20-80のルールというのがある。例えば、「顧客は多く存在するが、わが社の利益は20%の上顧客から80%の利益を得ている」というような場合である。世の中、上位20%で全体の80%を占めているというのはよくあることである。コロナにおける感染拡大と経済の両立で重要なことは正にこの発想である。的を絞り、投資対効果を最大にするということである。緊急事態宣言、GO-TOキャンペーンは正にこれに反する施策と言える。全体に網を張り、そしてお金をばらまき、投資対効果を下げるものと言っても過言ではないかもしれない。これだと、感染拡大防止と経済の両立は不可能となる。更に重要なことはターゲットをどう設定するかである。地域という軸を重視することは大事であろう。その他に、感染拡大の防止に注力するのか、それとも重症化抑制に重点を置くのかも立派なターゲティングの考え方である。コロナをきっかけに、マーケティングにおけるターゲティングのことを考えてみた。
遠山峰輝