by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2020.10.11
病院組織には「人が増殖する」見えざる手が働いているようである。医師が足りない、医師され増えればなんとかなる、72時間問題、育児休暇、看護師が足りない・・・こんな言葉が組織の中で頻繁に蔓延っている。この結果、何年間も患者数は減り続けているにも関わらず、人員数は変わらない、むしろ増加している場合が多く見受けられる。これは、人員数をマネジメントするという経営管理が不十分であるからに他ならないであろう。各部署で勝手に人を増やす、或いは幹部会議の議題に上がることはあっても「人が足りないので増員します」「医師の応募があったので採用します」的な議論で終わってしまう。本当に人は足りないのか?増員することによる費用対効果はどうかという検討がされない。コロナ禍、外来診療の有り方も大きく変わり、患者数は大きく減少していくことも考えられる。経営改善というと、「地域連携の強化」「患者数の増加」「コスト削減」など「今をどう変えるか」というテーマになりがちであるが、病院組織においては「人を増やさない」(で我慢する?)というのも立派な改革テーマである。
遠山峰輝