STAFF EYE'S
スタッフアイズ
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UPDATE
2020.10.23
毎年この時期に研修が集中する。研修テーマは弊社の仕事道具の一つである“問題解決/ロジカルシンキング”を軸に行うのであるが、ここ数年継続的に“効果的なプレゼンテーションの技法”というテーマの研修講師の機会をいただいている。
プレゼンテーションの要素は、話し方や立ち振る舞い、資料作成など多岐に渡るのであるが、この研修では資料作成に関することにフォーカスしている。なので、企業のトップが大きなスクリーンの前で、身振り手振り商品説明を行うような最高峰のプレゼンのようなレベルを目指したものでは無い。
研修は、プレゼンテーションは「プレゼントだ!」というところから始まる。プレゼンは、言いたいことを言うのではなく、相手の知りたいことを伝える。理解されないのは伝える側の問題!などなど、プレゼンの機会は身近にたくさんあるということも踏まえながら、講義の導入部分でプレゼンテーションの大切さを理解してもらう。あとはプレゼン資料作成の具体的な話で、実際の資料作成の順番で以下のような内容の話をするのである。
1.伝えたいこと/メッセージを決める!
・余計な言葉はそぎ落とす。伝えることは非常にシンプル
・キーメッセージとキースライド
2.資料構成/ストーリーを構築する
・なぜそういう主張をするのか?その根拠やロジックの整理
・結論から言う?またはその逆?
3.スライド(=チャート)一枚一枚のイメージづくり
・ワンチャート ワンメッセージ
・メッセージの出し方・・・覚えよう、「空(そら)雨(あめ)傘(かさ)」
・グラフの選び方・・・言いたいこととグラフの整合性
・言いたいことの概念化・・・だらだら文章を書かない。フレームワークで整理
・スライド内のグラフの配置やバランス
・その他
4.実際にパソコンに向かう
・いきなりパソコンに向かいがち。まずは手書きの設計図を作成せよ
・パワーポイントで最低限知っておきたいツール
・几帳面な人必見。こだわりの機能
こんな感じの内容を一日かけてやるのだが、毎年この研修をやることで、自身もこの講義でしっかり相手に伝えられたのか?相手が知りたい有益な情報を与えられたのか?有意義な時間を過ごしていただいたのか?・・・皆に「プレゼント」出来たか?を実施後のアンケートで問うと同時に、自身のクライアントに対する仕事も見つめ直す良い機会となるのである。
坂尾英明