by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2021.01.24
一時期、コロナウイルスの蔓延によって病院経営が大変であるという報道がなされていたが最近はほとんどない。何故か?コロナ対応で真剣に立ち向かっている病院スタッフは本当に大変であることに間違いはないと思うが、多額の補助金が投入された結果、病院経営、或いはお金という面を見れば決してコロナ=病院経営の悪化という図式は成り立たないからであると思う。もっと正しい表現をするならば、今回のコロナはこれまでのところ、病院経営の二極化を生み出していると考えている。つまり、言葉は悪いが、コロナによって儲かった病院と逆に悪化した病院の二極化である。これが本当であるかどうかは、そのうちデータなどが公開されることと思うが、間違いはないだろう。弊社の顧客病院を見ても、実は今回のコロナにより過去最高益を生み出した病院がある一方で最悪の事態となった病院もある。では何がこの違いを生み出したのか?いろいろな見方や切り口があるとは思うが、ずばり、本気で頑張った病院は勝ち組み、対応力に自信がないなどの理由で中途半端、或いは守りに入った病院は負け組みだったと思う。国は、今回の非常事態に対して、真剣に対応した医療機関に対しては多額の補助金を投入した。一方で、「当院は中小病院であり医療スタッフが十分ではない」などの理由で何もできなかった、或いはしなかった病院は、受診控えやその他によりコロナによる患者減少の影響(風評被害も含め)をまともに喰らう中、一切の補助金を受けることができなかったためである。明確な意思決定ができない、そしてできない言い訳を考える病院は残念ながら、負け組みとなったと思う。
遠山峰輝