by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
by 遠山 峰輝
UPDATE
2021.02.01
「昨日の夜10時から12時どちらにおりましたか?」「アリバイですか?刑事さんは私を疑っているのですか?」「刑事は疑うのが仕事なもんで」。本当にこんな会話があるのかはわからないが、昔からサスペンスや刑事ドラマが大好きな僕としては馴染みの会話だ。「疑うこと」、実はこれコンサルタントにも非常に重要なスキルの一つだ。我々が病院など顧客に対してコンサルティングを行う場合に、ヒアリングは重要な業務の一つである。ヒアリングにはいろいろな目的がある中、しっかりしたデータ分析を行う前に、問題点を把握したり解決策の仮説を立案するために行うものがある。このような場合には、相手とのやりとりの中で、事実と思われるものとそうでないと思われるものを判別している。もちろん、最終的には重要なものは全てデータでの裏付けを取るわけであるが。実はこのヒアリング、「疑ってかかる」ことが重要である。現場にヒアリングを行うと、「忙しい」「これ以上は無理」「他と比べても十分生産性が高い」など、自分たちを正当化する意見が必ずでる。組織なのだから当然である。しかし、現場スタッフは「既成概念に捉われている」、「自分たちしか見えていない」などがあり、だからこそ、第三者的に物事を眺めることができるコンサルタントに価値があるはずである。コンサルタントはニコニコしつつも、常に冷静でいなければいけない。「疑ってかかる」大事な言葉である。
遠山峰輝