社長ブログ

by 遠山 峰輝

BLOG遠山峰輝のつづる日常

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    2021.03.08

  • 顧客ニーズをもう一度

    この週末、埼玉の長瀞までドライブをした。運転しながら考えた事。MaaS、Case、最近自動車業界関連で頻繁に表れるキーワードがある。MaaSは「Mobility as a service」の略で、国土交通省によれば、「MaasSとはICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念である」とある。また、CASEは、C(Connected:コネクテッド)、A(Autonomous:自動運転)、S(Shared & Service:シェアリング/サービス)、E(Electric:電動化)の頭文字をとった造語ということだ。ま、どれもわかったようなわからないような。いずれにせよ、これらは、昨今の技術の進化がいかに業界を変えていくか、或いはどういう方向に導くべきかという道筋を表したものとみることができる。これらをマーケティング的に考えるならば、広い意味では「プロダクト・アウト」的な発想であるということができる。

    一方で、「マーケット・イン」という言葉がある。端的に言えば、顧客のニーズを吸い上げて製品を開発していく発想である。「なんか、最近の車やそのコマーシャルはつまんないなあ」とドライブしながら思ったのは、このマーケットイン的な発想が忘れられているからかなあと思ってしまった。何かあればすぐに、自動運転、安全性、脱炭素、環境に優しい、これって、個々の消費者のニーズではないよね。一昔前は、いわゆる乗用車から、二人乗りスポーツカー、RV、そして家族皆が乗れるファミリーカーなど、次々におもしろい概念の車が開発され消費を刺激してきた。そんな中、運転しながら、「釣りキチ専用車」を妄想してしまった。遠山的には汎用化して、「コンセプトカー」って名づけをしたい(もうある名称かもしれないが)。特定の趣味や目的に徹底的にこだわった車という考え方だ。釣りを想定すると、トランクには生け簀があり、酸素が供給されている。また、同時にクーラーボックスとなっており、いつでも氷が製造できる。あ、冷蔵庫装備でいいか?釣り竿は長いと結構収納に困るので車の天井は竿の収納ができるようになっている。釣りに行くとき、いちいち道具を揃えるのが面倒だから、車ごと道具入れになっており、そのまま釣りにいけばよい・・・・。なら、キャンピングカー?いや、これは高いし、大きすぎるから、コンパクトな釣り専用カーでいけるかな?なんてことを考えていたら、楽しくなってきた。

    コロナ禍、レストランもデリバリーを始めた。レストランのデリバリーというのも、今回のコロナが無ければおそらくあまりなかったサービスであり、そういう意味では社会的な要請から出現したサービスということができる。環境、技術の進化、社会変容などが新たなサービスや商品を生み出すことも大事であるが、ここに来て、またゼロから顧客のニーズや声に耳を傾けるのも悪くないかもしれない。

    遠山峰輝

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